連載

わざおぎ登場

古典芸能を長年取材してきた専門編集委員の小玉祥子記者が、毎回1人の歌舞伎俳優に焦点を当て、インタビューや演目について解説します。「わざおぎ」とは古くから俳優を意味する言葉です。毎月1回掲載します。

連載一覧

わざおぎ登場

父の「一世一代」で女形の見せ場 「義経千本桜渡海屋・大物浦」で典侍の局役 片岡孝太郎さん

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
片岡孝太郎さん=幾島健太郎撮影
片岡孝太郎さん=幾島健太郎撮影

 源氏に敗れて後の平家ゆかりの人々の姿を描いた「義経千本桜」の二段目にあたる「渡海屋・大物浦(だいもつのうら)」が、東京・歌舞伎座の「二月大歌舞伎」(2月1~25日)第2部で上演される。安徳天皇を守る女形の大役、典侍(すけ)の局(つぼね)を演じる片岡孝太郎さんに話を聞いた。

 主人公の平知盛を孝太郎さんの父、片岡仁左衛門さんが、自身最後の上演を意味する「一世一代」でつとめる。

 壇ノ浦の合戦(1185年)で落命したはずの知盛は生き延び、摂津国・大物浦(兵庫県尼崎市)の船問屋「渡海屋」の主人銀平として女房のお柳と名乗る典侍の局と暮らし、源氏への復讐(ふくしゅう)の機会をうかがっていた。兄、源頼朝と不和になり、逃亡する義経は九州に向かう船を確保しようと渡海屋に立ち寄る。知盛は船幽霊を装って義経の乗船を襲う。

この記事は有料記事です。

残り1796文字(全文2150文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集