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日本史の中でもわかりにくさでは突出する荘園を描いた本が、なぜか読まれている。『荘園』(中公新書)。昨年9月下旬に刊行され、現在、7刷・5万4000部。「今も引き続き好調。意外です」と編集者も話す。「ふるさと納税は、荘園制みたいなものですよ」と説明する著者の伊藤俊一・名城大教授(日本中世史)に聞いた。
「荘園は中世社会の基幹的制度である」と、序文にある。こう聞いて違和感を覚えた方は、昔の知識が更新されずにいる可能性がある。
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