孤独つけ込む「マルチ」(その2止) コロナ下、新手被害 「師匠」信じ、困窮

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
若者に声をかけ、居酒屋を尋ねる男2人組(右側)。この日は確認できただけで約7時間、50人に声をかけた=JR高円寺駅周辺で2021年5月(画像の一部を加工しています)
若者に声をかけ、居酒屋を尋ねる男2人組(右側)。この日は確認できただけで約7時間、50人に声をかけた=JR高円寺駅周辺で2021年5月(画像の一部を加工しています)

 

月15万円「投資」 共同生活迫られ

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、新たな手口の「マルチ商法」の疑いがある組織が生まれた。関係者によると、「事業家集団」の構成員は数千人規模。東京都内の企業に勤めていた30代男性は約2年間、構成員として活動した。貯金数百万円を失い、消費者金融で50万円の借金を背負った。最後には食事にも窮し、1日1食、麺だけのパスタにケチャップをかけて飢えをしのいだ。

 学生時代の友人から、経営セミナーに誘われたのがきっかけだった。登壇者は「友達作り」の重要性を説き、駅前などで声かけをして活動の輪を広げることを推奨した。経営の「師匠」の下で、50人の友達を作ると自分も店舗オーナーになることができ、年収が飛躍的に上がると聞かされた。

この記事は有料記事です。

残り1022文字(全文1350文字)

あわせて読みたい

ニュース特集