石油代は「紅茶」で支払い 経済危機のスリランカ、綱渡りの資金繰り

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斜面に広がる紅茶畑=スリランカ中部キャンディ近郊の農園で、稲田佳代撮影
斜面に広がる紅茶畑=スリランカ中部キャンディ近郊の農園で、稲田佳代撮影

 スリランカが経済危機に陥っている。対外債務の返済に苦しむなか、新型コロナウイルスの流行で主要産業の観光業が大打撃を受けた。輸入に必要な外貨が不足し、食料品などが高騰。窮余の策として政府はイランから輸入した石油の代金を特産の紅茶という「現物」で支払うことを決めたほか、一部の在外公館を閉鎖し、外貨の節約に努める。インフラ整備で支援を受ける中国にも債務の返済条件の緩和を求めるなど、綱渡りの資金繰りが続いている。

 イランではイスラムの教えに基づいて飲酒が禁じられて酒場もないため「チャイハネ(喫茶店)」が社交の場としてにぎわう。濃くいれた紅茶をお湯で薄める「ロシア式」の飲み方が定番で、お茶を飲みながら水たばこをふかしたり、家族や友人とおしゃべりに興じたりする。

 紅茶を通じたスリランカとイランの関係は深く、…

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