引退馬の命、絶たせぬ 余生支援の輪、四半世紀

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沼田恭子さん(右)と和馬さん夫妻が1993年に開場した乗馬倶楽部イグレット。現在は長男の拓馬さん、次女の曜さん(馬上)もスタッフとして活躍している=千葉県香取市で2022年1月12日午後2時51分、藤倉聡子撮影
沼田恭子さん(右)と和馬さん夫妻が1993年に開場した乗馬倶楽部イグレット。現在は長男の拓馬さん、次女の曜さん(馬上)もスタッフとして活躍している=千葉県香取市で2022年1月12日午後2時51分、藤倉聡子撮影

 しなやかに力強く、サラブレッドが躍動する華やかな舞台――。競馬ファンなら誰しも、少なからず気に掛かるのが馬たちの「その後」だ。認定NPO法人「引退馬協会」(千葉県香取市)は、そんな競走馬の“余生”に四半世紀前から向き合ってきた。

 会員がお金を出し合い、引退した競走馬の生活を支えるのが活動のベースだ。競馬を題材にしたスマートフォンゲームの流行もあって、2021年には多くの寄付が集まり、注目された。始まりは、代表を務める沼田恭子さん(69)の「命への思い」だった。

 沼田さんは、大学時代に訪れた乗馬クラブで出会った和馬さんと結婚。和馬さんの父正弘さんは、1970年代の名馬、トウショウボーイなどを輩出したトウショウ牧場(北海道新ひだか町、15年閉鎖)の初代場長だった。和馬さんもその後、北海道でデビュー前の競走馬をトレーニングする育成牧場で仕事に就いた。

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