共通テスト問題流出 Skypeで突然…“協力者”が明かした一部始終
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今月15日に実施された大学入学共通テストの試験問題が、試験時間中に撮影され、外部流出した疑いがあることがわかった。事実ならば前代未聞の不正行為だ。厳密な監視のもと、公平に行われるべき大学入試で、いったい何が行われていたのか。不正行為は防げるのか。【酒造唯、上東麻子、遠藤大志】
「知らぬ間に不正行為にくみしてしまい、情けない」。今回の事案で、受験生とみられる人物に解答を送信してしまった男性は、後悔を口にする。毎日新聞の取材に詳細な経緯を語った。
「1月15日の11時~12時までと、13時~14時までの2時間に分けて世界史と現代文(国語)をお願いしても大丈夫ですか??」「先にテストという形で問題を解いていただいて大丈夫そうでしたら次回から(家庭教師の)指導をお願いしたいと考えています」
昨年12月12日。東京大の学生という男性の元に「高校2年の女性」を名乗る人物から、こんな依頼が届いた。男性は東京都内の会社が運営する家庭教師の個人契約を仲介するサービスを利用中で、そのサービス上での依頼だった。女子高校生を名乗る人物は、その後のやり取りで、同社のサービスではなくインターネット通話アプリ「スカイプ(Skype)」を使うよう求めてきた。
男性は約2年前にサービスに登録し、実際に何人かの家庭教師をしたが、「契約の前に問題を解いてほしい」との依頼は初めてだったという。男性は了承したが、この人物からの…
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