ぼうさい甲子園・表彰式 学ぶ、命を救うため 備え、その日のため(その2止)

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地域の住民から避難時の様子について話を聞く気仙沼市立鹿折中の生徒たち(同中提供)
地域の住民から避難時の様子について話を聞く気仙沼市立鹿折中の生徒たち(同中提供)

 ■ぼうさい大賞

被災体験聞き、伝える 宮城県気仙沼市立鹿折中

 宮城県気仙沼市立鹿折(ししおり)中では、生徒が東日本大震災の体験者から話を聞き取って他者に伝えたり、地域と合同で避難所設営訓練を行ったりするなど、地域の防災活動に生徒や学校が主体的に協力する教育を展開した。

 鹿折地区は震災で津波と火災に襲われ、206人が死亡、6割以上の家屋が被害を受けるなど壊滅的な打撃を受けた。震災から10年が過ぎた今、町は復興を遂げる一方で「震災を知らない世代」が増え、記憶の風化が危ぶまれている。

 教訓を次世代に継承するため、同校では生徒が地域住人から当時の避難の様子を聞き取り、その感想を保護者や地元の小学生らに伝える「震災伝承学習」を行っている。菅原定志校長は「ただ話を聞くだけでは記憶に残らない。アウトプットすることで、他者の体験を自分事としてとらえることができる」と狙いを説明する。

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