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第72期王将戦

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2時間28分の大長考で何が 「藤井キラー」と振り返る王将戦第2局

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第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第2局の2日目。対局再開を前に駒を並べる渡辺明王将(左)と挑戦者の藤井聡太竜王=大阪府高槻市の山水館で2022年1月23日午前8時53分、大西達也撮影
第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第2局の2日目。対局再開を前に駒を並べる渡辺明王将(左)と挑戦者の藤井聡太竜王=大阪府高槻市の山水館で2022年1月23日午前8時53分、大西達也撮影

 2時間28分をかけて、藤井は何を考えていたのか――。渡辺明王将(37)に藤井聡太竜王(19)が挑戦する第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第2局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、大阪府高槻市など共催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓協賛)は22、23日、高槻市の「山水館」で行われ、藤井が98手で勝って2連勝、史上最年少の王将獲得、5冠達成へまた一歩近づいた。角換わり戦から渡辺が趣向を見せたが、藤井も2時間28分の大長考を含む進行で強気に応じ、正確にリードを広げて勝ち切った。昨年6月、名人戦順位戦で藤井に勝ち、藤井の順位戦連勝記録をストップさせた稲葉陽八段が、中盤で渡辺と藤井の深い読みが交錯した第2局を振り返る。【山村英樹/学芸部】=▲は先手、△は後手

藤井も注目、「将棋のまち」

 大阪府の北東部、京都府とも境を接する高槻市での王将戦開催は、4期連続4回目となる。2023年度に関西将棋会館が大阪市福島区から移転することが決まっており、「将棋のまち」としてますます注目されている。高槻市内を行き来する市営バスにも車体に関連イラストがラッピングされたり、行き先表示器に移転のお知らせが出たりと、市を挙げての期待ぶりがうかがえる。21日に開かれた前夜祭でも、藤井が新会館建設の話題に触れ「将棋のまちを、よりいっそう盛り上げていけるような熱戦にできれば」と抱負を語った。新会館建設が予定されているのはJR高槻駅近く。摂津峡に位置する山水館とは車で15分ほどの距離である。

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