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河井夫妻選挙違反事件

19年参院選を巡る大規模買収事件で、河井克行元法相と妻の案里元参院議員の有罪判決が確定。現金を受け取った地方議員に厳しい目が。

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検察審査会「受領側一律不起訴は違法行為見失わせる」 河井夫妻事件

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参院選広島選挙区を巡る買収事件で不起訴処分にした100人のうち、広島県議ら35人が「起訴相当」と議決され、議決要旨を張り出す担当者=東京都千代田区で2022年1月28日午後1時33分、大西岳彦撮影
参院選広島選挙区を巡る買収事件で不起訴処分にした100人のうち、広島県議ら35人が「起訴相当」と議決され、議決要旨を張り出す担当者=東京都千代田区で2022年1月28日午後1時33分、大西岳彦撮影

 2019年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、東京第6検察審査会は28日、元法相の河井克行元衆院議員(58)=実刑確定=と妻の案里元参院議員(48)=有罪確定=から現金を受領したとして公職選挙法違反(被買収)容疑で告発され、東京地検特捜部が一律で不起訴とした地方議員ら100人のうち、広島県議ら35人を「起訴相当」とする議決を公表した。「買収側を処罰して、受領側を全く処罰しない結論は、重大な違法行為を見失わせる恐れがある」と特捜部の捜査を批判した。

 議決は21年12月23日付。残る65人のうち46人を「不起訴不当」、19人を「不起訴相当」とした。特捜部は起訴相当、不起訴不当とされた81人を再捜査する。再び不起訴としても、起訴相当とされた35人は審査会が起訴すべきだとの2度目の議決を出せば、検察官役に指定された弁護士が強制起訴する。

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【河井夫妻選挙違反事件】

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