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サッカーFW顔負けの瞬発力 クロスカントリーのホープ・川除大輝

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全日本障害者競技大会のノルディックスキー距離男子5キロクラシカル立位で優勝した川除大輝=北海道旭川市の富沢クロスカントリースキーコースで2021年12月26日、宮間俊樹撮影
全日本障害者競技大会のノルディックスキー距離男子5キロクラシカル立位で優勝した川除大輝=北海道旭川市の富沢クロスカントリースキーコースで2021年12月26日、宮間俊樹撮影

 ポールを持たずに腕を大きく振り、小柄ながらも世界の大型選手に引けを取らない。人呼んで「サッカーならFW」。北京パラリンピック・ノルディックスキー距離(クロスカントリー)のホープ、川除大輝(20)=日立ソリューションズJSC=だ。すばしっこさからその異名が付いた。

「誰かを勇気付けるプレー」

 小学1年から地元の富山県でスキーを始め、2015年に日立ソリューションズ障害者スキー部のジュニアチームに所属した。高校2年で迎えた18年平昌パラリンピックに出場。2大会連続で北京行きの切符も手にした。

 「出ることは当たり前。パラリンピックに出てどれくらい結果を出せるか、どれだけ力を出せるかが大切だと思う」

 平昌ではスキー距離の各種目に出場し「6位入賞」を掲げていたが、最高成績はロング・フリー(20キロ)の9位。一方、4人で走る混合10キロリレーではアンカーとして滑り、過去最高の4位入賞に貢献した。北京大会では、さらに上の目標を掲げる自信もついてきた。

 「平昌大会は緊張もあったが、その後、いろいろな大会に出場して経験も積んだ。さらに成長した自分で臨みたい。北京大会ではメダルに近付き、満足できる滑りをしたい」

 平昌大会が終了してからの成長は著しい。大会…

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