猫と平和好き集う「肉球新党」 戦争、ヘイトに「猫パンチ」

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
「肉球新党」を発足させた男性と「名誉党首」となった愛猫「チビ」=男性提供
「肉球新党」を発足させた男性と「名誉党首」となった愛猫「チビ」=男性提供

 「猫が幸せに暮らせる社会は、人にも優しい」。そんな理念を掲げて戦争や原発、ヘイトスピーチに反対し、平和な社会を目指す市民団体「肉球新党」が今年、結成から10年の節目を迎える。目を引く団体名と活動内容がSNS(ネット交流サービス)で話題となり、全国の「党員」は1万4000人に上る。「猫好き」という共通点で緩くつながった輪が、ゆっくりと広がっている。

 「新党」を結成したのは川崎市に住む愛猫家で団体職員の男性(60)。2012年9月、東京電力福島第1原発事故で被災地に取り残された動物たちの声を代弁しようと「吾輩(わがはい)は原発に反対である」と書いた猫のイラストが入ったプラカードを掲げて反原発集会に参加したのが始まりだ。

この記事は有料記事です。

残り1167文字(全文1479文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集