北朝鮮のミサイル挑発、さらにエスカレート 日米韓、警戒続く
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北朝鮮が30日、中距離以上の弾道ミサイルを約4年ぶりに発射したことで、今年から発射が相次いでいたミサイル危機は一段階エスカレートした。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が2018年4月に自ら宣言した核実験と、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の中止の撤回に向けた行動を示したといえる。日米韓は今後も挑発が続くとみて、警戒している。【ソウル渋江千春、ワシントン鈴木一生、ソウル坂口裕彦】
進まぬ交渉 米国を振り向かせる狙い
北朝鮮は今年7回目となったミサイル発射で、これまで自制してきた中距離以上の弾道ミサイルに踏み切った。挑発行為をたたみかけることでウクライナ情勢などに注力する米国を振り向かせる狙いとみられ、今後徐々に挑発の度合いを高めていく可能性もある。
朝鮮労働党は今月19日の政治局会議で、「米国の敵視政策と軍事的脅威がこれ以上黙認できない危険な境界に達した」として、米国に対する「信頼構築措置」を全面的に再考。これまで中止してきた全ての活動の再開を検討するよう担当部門に指示し、核実験やICBM発射の再開を示唆していた。ICBMより少し飛距離が短い中距離ミサイルを発射する形で米国を揺さぶる狙いがうかがえる。
北朝鮮は米国のトランプ前政権との対話が決裂した後も、昨年1月に発足したバイデン政権に対し、「強には強、善には善」の原則で対抗すると表明。米国の対北朝鮮政策を見極めるため、「レッドライン」を越える可能性がある中長距離弾道ミサイルの発射を控えてきた。ところ…
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