予報難しい「あびき」 トンガの「津波」に類似、九州西岸で多く発生 気圧変動でさざ波が増幅

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あびきによる潮位上昇で橋桁に衝突し大破した漁船=長崎市の稲佐橋で1979年3月
あびきによる潮位上昇で橋桁に衝突し大破した漁船=長崎市の稲佐橋で1979年3月

 トンガ沖の海底火山噴火によって日本にも到達した「津波」との類似性が指摘される、ある現象に注目が集まっている。一般に「気象津波」と呼ばれ、発生頻度の多い九州西岸で「あびき」と呼んでいる急激な潮位変化のことだ。これから春先にかけて発生しやすくなるが、大きな気象変化がなくても突然起こるため予報は難しい。そのメカニズムとは。

 特に長崎県や鹿児島県で大きなあびきが発生しやすく、これまでも漁船沈没や転覆、道路の冠水、床上・床下浸水などの被害が繰り返しもたらされてきた。最近では2019年3月21日に長崎駅周辺の市街地が広範囲に冠水し、JR長崎線が一時列車の運行を見合わせる事態になった。1979年3月に長崎で観測されたあびきは、海面昇降の谷から山までの高さが約2・8メートルと観測史上最大で、玉之浦町(現五島市)では波にさらわ…

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