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50年以上続く毎日新聞夕刊社会面掲載のコラム。編集局の副部長クラスが交代で執筆。記者個人の身近なテーマを取り上げます。

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29年目の夜回り

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夜回りするボランティアの人たち。中央奥、左から3人目が稲葉剛さん=東京都内で(つくろい東京ファンド提供)
夜回りするボランティアの人たち。中央奥、左から3人目が稲葉剛さん=東京都内で(つくろい東京ファンド提供)

 高層ビルが林立し、深夜も人通りが途切れない東京の繁華街。駅や公園の片隅で寒さをこらえる路上生活者に目を凝らし、手を差し伸べるボランティアたちがいる。困窮者支援に取り組む一般社団法人「つくろい東京ファンド」の代表理事、稲葉剛さん(52)もその一人。月2回の夜回りで、市民団体や行政から受けられる支援について記したガイドや食料を配っている。

 夜回りを始めたのは学生時代の1994年2月。友人らと一緒に、東京・新宿で段ボール小屋を作って暮らす人たちを支援するようになった。豊かだとばかり思っていたこの国で、路上で体を壊して亡くなる人がいると知った。炊き出しも含めて力を入れ、路上生活者に付き添って救急車で病院に行くこともしばしばだった。

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