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時代の必然「新庄劇場」 計算し尽くした見栄え シンプルで刺さる言葉

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新ユニホームを着た日本ハムの新庄剛志監督=札幌ドームで2022年1月21日、貝塚太一撮影
新ユニホームを着た日本ハムの新庄剛志監督=札幌ドームで2022年1月21日、貝塚太一撮影

 今、日本で一番目立っている人が誰かと問われれば、迷わず「ビッグボス」を挙げてみたい。プロ野球・日本ハムを率いる新庄剛志監督(50)だ。選手時代をほうふつさせる破天荒なキャラクターは健在。でも、いや、だからこそ何かを期待したくなる。不思議だらけの新庄ワールドを「解体」してみた。

 赤を基調としたロングコートにサングラス。1月30日、キャンプ地の沖縄に降り立ったビッグボスは超がつくほどド派手な格好だった。コートには野球グラブが縫いつけられており、当然ながら特注品。振り返れば昨秋の就任記者会見でも赤色のスーツで登場しており、やはり強烈な印象を残している。

 「プロ野球の監督としては完全にズレています。こんな監督でいいのかと誰しもが思うでしょう。でも、逆にそのことで違和感を生み出し、彼を『気になる存在』にさせているのも確かです。一つの演出としては、なかなかうまくいっていると思いますね」

 こう評するのは、ベストセラー「人は見た目が9割」の著者で演出家の竹内一郎さん(65)だ。実際、沖縄入りした時の「見た目」にはネット上で批判的な声もかなり上がった。だが、それは注目を集めたことの裏返しでもある。とすれば、ビッグボスの思惑通りということか。「普通の人なら批判されると精神的に沈んでしまいますが、彼は動じない。メンタルの強さも相当なのでしょう」

 竹内さんが本の中で説いたのは、仕草や振る舞い、服装といった「非言語情報」が他者に与える影響である。シンプルに言えば身だしなみが大切というわけだが、実践するのは意外に難しい。自分で自分の姿を客観的に見ることは難しいからだ。その点、新庄監督には役者並みの意識の高さが見受けられるという。

 「服装には賛否があると思いますが、姿勢は非常にいいですね。顔の角度や身ぶり手ぶり、指の先まで美しく見せることに気を使っているのが分かります。映像を見ると、どこを切り取っても見栄えがいいんですよ。自分が客観的にどう見えるかを相当計算しているはずです」。新庄監督のエンターテイナーぶりがうかがえる指摘である。

 ビッグボスの不思議をさらに解体しよう。「彼は…

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