「腰掛けて」楽しむ茶の湯 表千家教授が稽古場を斬新リノベーション
毎日新聞
2022/2/5 06:00(最終更新 3/5 11:28)
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年を取って正座が難しくなっても茶の湯を楽しんでもらおうと、山口県下関市の表千家流茶道教授、和田虔二郎さん(79)が稽古(けいこ)場の茶室に堀型の席を設けて指導している。2021年9月には、堀型席でも茶をたてられるテーブル「立礼卓(りゅうれいじょく)」も手作りした。「『正座できないと茶道はできない』と思っている方も多いが、そんなことはない。もっと多くの人にお茶に親しんでほしい」と願う。
きっかけは22年前、当時88歳だった和田さんの師匠、母宗掬(そうきく)さん(故人)の悩みだった。「正座すると脚が痛くて、お茶を続けられそうにない」。宗掬さんはその頃、椅子に座って指導していたが、それでは正座した生徒や客人を見下ろす形になる。心苦しさを口にする宗掬さんを見て、和田さんが思いついたのが堀型の席だった。
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