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43歳の米大リーグ挑戦 メジャー初の日本人監督を目指して

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帰国中は野球スクールで小中学生を指導する。対話を重視し、技術だけでなく自分の意見や思考を育てようとしている=神奈川県大和市で2022年1月26日午後5時43分、円谷美晶撮影
帰国中は野球スクールで小中学生を指導する。対話を重視し、技術だけでなく自分の意見や思考を育てようとしている=神奈川県大和市で2022年1月26日午後5時43分、円谷美晶撮影

 米大リーグ(MLB)傘下のマイナーリーグで、日本のプロ野球もMLBも経験せずに監督になった日本人がいる。三好貴士さん、43歳。高校時代は主に控え選手、18歳で日本を飛び出した。それから25年。メジャー初の日本人監督を目指す彼の足跡をたどった。

「日本野球、取り巻く環境を変えたい」

 昨季ア・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いた大谷翔平など、MLBで日本選手が活躍する姿を日常的に目にする。だが、監督を務めた日本人はまだいない。メジャー初の日本人監督を目指す三好さんは、2020年にMLBミネソタ・ツインズ傘下のガルフコーストリーグ・ツインズ(ルーキーリーグ)の監督を務めた。球団が設立された1901年以来、初の日本人監督だ。21年もフロリダ・コンプレックスリーグ・ツインズ(同)で指揮を執った。今季はツインズ傘下の1Aでベンチコーチを務める予定だ。

 幼い頃から目は野球の本場・米国に向いていた。小学4年で野球を始めたが、進学した神奈川の県立高校の野球部には日常的に「しごき」があった。グラウンドにボールが一つ落ちているだけで、2時間の罰走、ウサギ跳び。意味があると思えなかったが、なぜ必要なのかを説明してくれる人はいなかった。三好さんはいつも、小学生時代に地域選抜で行ったハワイ遠征の光景を思い出していた。

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