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「現場が回らない」 コロナ病床「下から上へ」の広がり懸念

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新型コロナウイルスの重症患者の手当てをする近畿大病院の看護師=大阪狭山市の同病院で2021年4月(近畿大病院提供)
新型コロナウイルスの重症患者の手当てをする近畿大病院の看護師=大阪狭山市の同病院で2021年4月(近畿大病院提供)

 新型コロナウイルス感染の「第6波」で、大阪府内では、コロナ病床が軽症・中等症用を中心に急速に埋まり始めている。現場からは、医療崩壊に陥った昨春の第4波の深刻さに相当するとの危惧の声も上がる。ただ、深刻さの中身を掘り下げると、第4波とは違った様相が見て取れる。オミクロン株拡大に伴い、患者の受け入れ病院で、一体何が起き、今後どのような事態が予想されるのか。

 「医療崩壊が迫っており、第4波に匹敵する状況だ」。府内に四つの病院をもつ社会医療法人「弘道会」(守口市)の生野弘道理事長は訴える。計約70床あるコロナ病床で中等症患者を受け入れ、ほぼ満床状態が続いている。冬場は心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞などが増える時期で、コロナ以外の対応にも人手がかかる。

 感染力が強いオミクロン株により、医療従事者自身が感染したり、濃厚接触者になったりすることも多く、医療の逼迫(ひっぱく)に拍車をかけている。子供の1人が感染し、治った頃に別の子供が感染して20日程度出勤できないケースもあった。生野理事長は「感染のタイムラグに苦しめられている。『まだ潜伏期間ではないか』…

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