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高島市マキノ町海津は、江戸時代から栄えた琵琶湖北端の港町。古い家屋が残り、国の重要文化的景観に選定されている。ここで水揚げされるビワマスやホンモロコ、セタシジミなどはまさに湖国の幸だ。ただ、かつて家庭で食べられていた魚も、今は料亭に行かなければ口にするのが難しい時代になった。地元の若手漁師で「中村水産」の3代目、中村清作さん(36)は「琵琶湖の魚を多くの人に味わってもらいたい」と話し、漁業の復活、地域文化の継承に取り組んでいる。【東山潤子】
中村さんは20歳まで工場に勤務していた。決まった時間に決まった場所で仕事する日々の繰り返しに、違和感を感じた。浜で魚を釣っておやつ代わりに焼いて食べた子ども時代。家業を継ぐ決意をし、以来16年になる。「大自然相手の仕事は性に合っている」と感じている。
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