カネミ油症患者 子や孫、4割が倦怠感 医師ら研究班が中間報告

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中間報告の後、全国の患者らをつないで開かれた記者会見=福岡市で2022年2月8日午後4時13分、山口桂子撮影
中間報告の後、全国の患者らをつないで開かれた記者会見=福岡市で2022年2月8日午後4時13分、山口桂子撮影

 国内最大級の食品公害「カネミ油症」の研究などに取り組む医師らで作る全国油症治療研究班(事務局・九州大)は8日、油症患者の子や孫を対象にした健康調査で、回答者の約4割が、患者と同様の倦怠(けんたい)感を訴えたなどとする中間報告を明らかにした。患者団体や厚生労働省などが参加した会合で説明した。研究班は「次世代にも油症特有の症状が強く出ていた。今後(次世代に)検診を受けてもらい、解析を進める」としている。

 研究班が国の委託を受け実施したもので、公的機関による次世代に特化した調査は初めて。昨年8~11月に患者を通じてアンケートを渡してもらい、388人が回答した。内訳は患者の子が322人(認定者16人を含む)で、孫が66人。年代は9歳以下~50代だった。

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