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混迷を深める世界情勢のなかで、とるべき針路は――。日本を代表する国際政治学者が交代で論じます。

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国難重なる令和の時代 国家再生戦略の確立急務=アジア調査会会長・五百旗頭真

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米海軍横須賀基地に寄港した英海軍の最新鋭空母クイーン・エリザベス=2021年9月7日、本社ヘリから丸山博撮影
米海軍横須賀基地に寄港した英海軍の最新鋭空母クイーン・エリザベス=2021年9月7日、本社ヘリから丸山博撮影

 令和もはや4年目を迎えたが、それまでの30年間、我々は平成の時代を共にしてきた。それはどんな時代だったのか。

 端的に言って、三重苦の時代であった。まず、ご自慢の経済が、バブルがはじけて転落・沈淪(ちんりん)した。第二に、阪神・淡路大震災や東日本大震災をはじめ大災害が頻発した。第三に、北朝鮮と中国の急速な軍拡と威迫によって、日本は戦後初めてリアルな脅威にさらされた。

 ただ、三重苦にありながら、日本社会は乱れず、ポピュリズムに陥らず、人に優しい生き方を保ち、クールな日本文化への評価も一方で高まった。

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