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「どうでもよくなかった」だいたひかるさん 乳がん乗り越えママに

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だいたひかるさん=幻冬舎提供
だいたひかるさん=幻冬舎提供

 「どうでもいいですよ」のギャグで知られるお笑い芸人のだいたひかるさん(46)。40歳を超えてから不妊治療や乳がんを経験し、1月、帝王切開で男児を初出産した。子育ての喜びをブログでつづる日々だが、ここまでの苦労はどれほどだっただろうか。本音に迫った。【大沢瑞季/学芸部】

いじられるのは“おいしい”に…

 だいたさんが取材に応じてくれたのは出産の3週間前、オンラインでだった。もうすぐ母になる喜びからか、表情は柔和そうにみえた。取材中、宅配便のインターホンが鳴ると「すいませんね、生活感丸出しで。今、いろいろと(グッズを)注文していて」と笑い、赤ちゃんを迎え入れる準備に忙しい様子が伝わってきた。

 今年で芸歴24年になる。お笑いの世界に入ったのは、ある偶然がきっかけだった。美容師として働いていた23歳の時、指をけがして3カ月間休職した。時間があったので、カルチャーセンターでお笑いの講座を見学。そこで誘われるままにオーディションに参加して合格。ライブをやるとトントン拍子にテレビ出演が決まった。幼少時からおとなしい性格で、友達も少なかった。それまで人前に出る場面はほとんどなかったが、「自分が思ってることを言って、笑ってもらえるのがうれしかった」。2002年、ピン芸人の頂点を決める「R-1ぐらんぷり」で優勝。世相や日常で感じた「疑問」を低いテンションでつぶやく芸風で、テレビやお笑いライブに引っ張りだこに。「自分が何をしてるか分からないうちに、仕事が増えていった。風が吹いていたから、そのまま吹かれていた感じです」

 だが一方で、ストレスは多かった。女性芸人はブスなどと容姿をいじられ、モテないキャラとしてコメントを求められることも多かった。「(お笑いの世界には)自分のコンプレックスをいじられることを“おいしい”と思わなければならない風習がありました。傷つくというよりは、仕事だと思って割り切ってましたけど、本心では面白くなかったですね」と振り返った。

 30歳で放送作家の男性と結婚するが、1年後に離婚。忙しさやストレスから、34歳の時に…

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