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北京オリンピック2022

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一度も「金」を口にしなかった平野歩夢 二刀流で達した境地

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スノーボード男子ハーフパイプで優勝し、授与された金メダルを掲げる平野歩夢選手=張家口メダルプラザで2022年2月11日、宮間俊樹撮影
スノーボード男子ハーフパイプで優勝し、授与された金メダルを掲げる平野歩夢選手=張家口メダルプラザで2022年2月11日、宮間俊樹撮影

 冬季オリンピックで日本選手初の3大会連続のメダルは、最も輝く色になった。中国・河北省張家口で11日にあった北京冬季五輪のスノーボード男子ハーフパイプ決勝で、平野歩夢(あゆむ)選手(23)=TOKIOインカラミ=が初めて頂点に立った。スケートボード代表として出場した昨夏の東京五輪から半年。雪上に戻ってきた平野選手を取材する中で、気になることがあった。多くの選手が五輪を語る上で口にする目標が、出てこなかったからだ。

 表彰台の真ん中に立った平野選手はいつも通り、クールだった。笑顔も、涙もない。「小さい頃の夢を追いかけてやってきた。終わったばかりで実感はないが、夢を一つつかめて、納得いく滑りができたので、満足しています」。ホッとしたように遠くを見つめる表情が、背負ってきたものの大きさを感じさせた。

 開幕前から、平野選手が公の場で「金メダル」という言葉を発することはほとんどなかった。1月下旬にあった五輪代表決定後のオンライン記者会見では、「満足いく滑りを見せたい」「納得できる表現を」などとゆったりとしたテンポで語ったが、最後まで威勢のいい決意表明は聞かれなかった。

 平野選手の言葉をたどると、昨夏の経験が競技人生に大きな影響を与えたことが読み取れる。…

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【北京オリンピック2022】

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