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北京オリンピック2022

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フィギュア日本チーム快挙 町田樹さんが解説する三つのポイント

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団体ペアのフリーで演技する三浦璃来・木原龍一組=北京・首都体育館で2022年2月7日、貝塚太一撮影
団体ペアのフリーで演技する三浦璃来・木原龍一組=北京・首都体育館で2022年2月7日、貝塚太一撮影

 北京オリンピックのフィギュアスケート団体戦で日本チームが銅メダルを獲得した。まさに日本フィギュアスケート史に刻まれる歴史的快挙である。今回は日本チームの活躍について総括していきたいと思う。

 私が考える注目ポイントは主に三つある。

 第1のポイントは日本チームの華麗なるバトンパスだ。今回、この4年間数々の団体戦を日本のエースとしてけん引し続けてきた宇野昌磨選手のショートプログラムを皮切りに、鍵山優真選手、樋口新葉選手、トリを務めた坂本花織選手に至るまで、日本チームの全員がほとんどノーミスの演技で実力を遺憾なく発揮した。シングル4選手とカップル競技2組の合計8演技のすべてがほぼ完璧という結果が、どれほどの偉業かはフィギュアスケートを一度でもみた人ならわかるだろう。一つ一つの演技に、次の選手に「しっかりとバトンを渡すのだ」という責任感と気迫がこもっていた。この結果をもって、日本チームは決して運などではなく、実力でメダルを勝ち得たことを証明することとなった。

 第2のポイントは、…

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【北京オリンピック2022】

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