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岡崎 武志・評『かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖』『用九商店1』ほか

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今週の新刊

◆『かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖』宮内悠介・著(幻冬舎/税込み1870円)

 宮内悠介の新作『かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖』は、明治末期に実在した芸術家サロン「牧神(パン)の会」を主役にしたミステリー。隅田川をセーヌに見立て高踏的な美を追求する面々が木下杢太郎(もくたろう)、北原白秋、石井柏亭(はくてい)、石川啄木たち。料理店に集まり、推理合戦を繰り広げる全六回。

 最初が、団子坂で起きた乃木将軍の菊人形に刀が突き立てられた事件。痴情の怨恨(えんこん)か日露戦争終結での大衆の不満か。白秋などは「謎は謎のままのほうが美しくないか?」と言い出す始末。そこへ女中の「あやの」が意外な名推理で締めくくる。一体何者?

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