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創刊150年インタビュー

毎日新聞は2月21日、創刊から150年を迎えました。創業・創設150年の企業や団体のトップ、著名人に歴史や今後の抱負を語ってもらいました。

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創刊150年インタビュー

/6 新聞は自己批判を 本庶佑・京都大特別教授

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 <社会をつなぐ、言葉でつむぐ>

 新聞は複数紙を購読しています。隅から隅まで、とは言えませんが、朝起きて政治面や経済面のほかスポーツ面や文化面も一通り目を通します。関心を持って読んでいるのは中国問題。政治経済、科学技術など、これからも世界に大きな影響を与えるでしょう。こうした状況をきちっと頭の中に入れて、いろいろな場面で判断に生かしています。

 メディアの役割は引き続き重要ですが、流れとしては紙媒体は衰退していく可能性が高いと思います。ただ、ネットの情報は結論だけまとめられたものが広く流れます。それだけを読んでいて本質を十分に考えるようになるのか、問題に感じます。結論だけを知って元のデータを探す努力をせず、深く物事を考えない悪い癖を生みやすいのではないか。新聞社はネットの記事をどう見せるか、より詳しい記事をリンクに張るなどの工夫が必要で…

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