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世界時空旅行

 欧州や中東の特派員を務めた筆者が「時空の旅」に出て、歴史の謎やミステリーに迫ります(登場する人物の肩書きなどは原則として取材当時のものです)。

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若きプーチン氏、旧東独に駐在 幸せな日々、「壁」崩壊で一変 識者「ウクライナ固執の原点」

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プーチン露大統領=大阪市で2019年6月、大前仁撮影
プーチン露大統領=大阪市で2019年6月、大前仁撮影

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(69)は、なぜ何としてもウクライナを勢力圏に置きたいのだろう。私はベルリン特派員時代の2014年、ウクライナ紛争の取材で現地を訪れるたびにいつも素朴な疑問を抱いていた。そんな時、「答えはドイツ時代にあるよ」という人がいた。プーチン氏は冷戦末期の旧東ドイツで若き日を過ごしたが、その時の経験が後の人格形成に影響を与えたというのだ。どういうことなのか。今回はドイツ時代のプーチン氏を考えてみたい。

 旧東ドイツ・ドレスデン。エルベ川の真珠と呼ばれ、かつては森鷗外も学び、ザクセン王国の中心地として栄えた古都だ。この町に30代の頃のプーチン氏が通った「アム・トーア」というバーがある。プーチン氏は1985~90年、旧ソ連の情報機関・国家保安委員会(KGB)の情報員としてドレスデンの事務所に駐在していた。

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