イオンがPB「価格凍結」 メーカー戦々恐々 揺らぐ共存共栄

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
価格を据え置いた食用油や食パンといったプライベートブランド商品が積み上げられた売り場=千葉市美浜区のイオンスタイル幕張新都心で2021年12月21日、松山文音撮影
価格を据え置いた食用油や食パンといったプライベートブランド商品が積み上げられた売り場=千葉市美浜区のイオンスタイル幕張新都心で2021年12月21日、松山文音撮影

 原材料費や物流費の高騰に伴って食品の値上げが相次ぐ中、イオンは自社のプライベートブランド(PB)の価格を据え置いている。流通大手の規模がなせる業だが、競合するメーカー品を生産する企業からは恨み節も漏れてくる。安さを追求する先には何が待ち構えているのだろうか。

売り場の一等地にも

 千葉市美浜区にある総合スーパー「イオンスタイル幕張新都心」。入ってすぐの特設売り場には、食用油やマヨネーズ、スパゲティなどが積み上げられていた。いずれもイオンのPB「トップバリュ」の商品だ。店内を見渡すと、赤や黄の目立つ色で「今こそ全力で家計応援! トップバリュの食料品 価格凍結!」などと記されたポスターがずらりと掲示されていた。

 更に店内を進むと、商品棚のそこかしこで「価格凍結!」「驚きの価格」などと記されたPBの値札が目を引いた。目立ちやすく、売り場の“一等地”とされる商品棚の端にも、PBが重点的に並べられている。イオンの「PB推し」がひしひしと伝わってきた。

 買い物客に話を聞くと、やはり好評のようだ。千葉市内に住む主婦(34)は「いろいろな食品が次から次に値上げしているので、家計を守る意味でも価格の据え置きはありがたい。目立つ場所に並んでいるので、つい買ってしまう」と話していた。

 消費者にとって「価格据え置き」は確かにうれしい響きだ。しかし、食品の値上げのニュースが引きも切らない中で「価格凍結」を前面に打ち出す売り場には、何となく違和感を抱いてしまった。

5000品目を価格据え置き

 イオンが「トップバリュ」の食品3000品目の価格を据え置くと発表したのは2021年9月。当初は21年12月末までだった期限を22年3月末まで延長し、対象となる商品はトイレットペーパーなどの日用品も含む計5000品目に拡大した。

 これが奏功して、対象商品の21年9月中旬~1…

この記事は有料記事です。

残り1391文字(全文2168文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集