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日系人強制収容80年

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日系人強制収容80年

AI使い「証言」を未来に残す 日系5世が挑む「時間との闘い」

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来館者の質問に答えるローソン・イイチロウ・サカイさんの会話型映像展示=米西部ロサンゼルスの全米日系人博物館で2022年2月19日、福永方人撮影
来館者の質問に答えるローソン・イイチロウ・サカイさんの会話型映像展示=米西部ロサンゼルスの全米日系人博物館で2022年2月19日、福永方人撮影

 日本と米国が戦火を交えた太平洋戦争中、米国の日系人は「敵性外国人」とみなされ、約12万5000人が収容所に送られた。強制収容の根拠となった大統領令9066号にルーズベルト大統領(当時)が署名してから2月19日で80年。新型コロナウイルス禍でアジア系住民に対する差別が再燃する中、米国政府による人権侵害を受けた日系人たちは、その「傷」をどう語り継ごうとしているのか。

「あなたとご家族はどの収容所に行ったのですか」

 「私たちは(強制収容対象エリア外の)コロラド州に移住できたので、収容所には送られていません」

 米西部ロサンゼルスの全米日系人博物館。黒いスクリーンに浮かび上がる男性に向かって質問すると、答えが返ってくる。男性は第二次大戦中、米陸軍の日系人部隊「第442連隊」に所属していたローソン・イイチロウ・サカイさんだ。2020年に96歳で亡くなっている。

 これは「会話」を通じて日系人の…

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