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北京オリンピック2022

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羽生結弦から「ありがとう」 選んだのは「どん底」を救ったあの曲

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エキシビションで演技する羽生結弦=北京・首都体育館で2022年2月20日、貝塚太一撮影
エキシビションで演技する羽生結弦=北京・首都体育館で2022年2月20日、貝塚太一撮影

 北京冬季オリンピック最終日の20日、北京市の首都体育館でフィギュアスケートのエキシビションがあり、男子で3連覇に挑み、4位だった羽生結弦(ANA)が登場した。

 少しだけ早く、北京の銀盤に「春」が訪れた。氷上に花びらが投影される演出の中、繊細なピアノの音を大切に抱えるように、羽生は優しく舞った。

 回転不足ながら国際大会で初めてクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)が認定されたフリー後、羽生は「エキシビションに出るならば」と前置きした上で、こんなことを話していた。

 「皆さんに感謝したいです。ひたすら。今回の演技が皆さんの期待に応えられたかは分からないし、皆さんの応援を全て受け取って、つなげられたかは分からなくて、正直『ごめんなさい』という気持ちもたくさんある。だからこそ、皆さんにちょっとでも『ありがとう』という気持ちが届くような演技になったらいいな、と思う」

 ピアニスト清塚信也さんの弾く「春よ、来い」は羽生自身が救われた曲だ。2020年春以降、新型コロナウイルスが猛威を振るった中で、羽生は拠点のカナダに戻ることができず国内調整を余儀なくされた。慣れない孤独な練習。離れた場所にいるコーチに相談しても、伝える手段は限られ、最終的には自分の感覚に頼らざるを得なかった。肉体的にも精神的にも、一度崩れたバランスが戻るまでには時間を要した。

 「1人だけ、ただただ、暗闇の底に落ちていくような感覚の時期があって。…

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【北京オリンピック2022】

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