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創刊150年インタビュー

毎日新聞は2月21日、創刊から150年を迎えました。創業・創設150年の企業や団体のトップ、著名人に歴史や今後の抱負を語ってもらいました。

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創刊150年インタビュー

/10 考える材料の提供を 東北大加齢医学研究所長・川島隆太さん

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川島隆太・東北大加齢医学研究所長=本人提供
川島隆太・東北大加齢医学研究所長=本人提供

 <社会をつなぐ、言葉でつむぐ>

 2006年から「脳トレ川柳」の指南役を務めています。年を取ることを肯定し、かつそれを面白おかしく川柳に詠んで脳を鍛えようという趣旨で始めたものですが、世相を映していて興味深いです。最近では、やはり新型コロナウイルス感染症の流行で家の中に閉じ込められているストレスを句から感じます。

 活字を通して情報を得ることは脳をたくさん使います。これには疲れるというデメリットもありますが、高齢者は脳の健康維持、子どもは脳の発達に役立ちます。心理学の実験などで明らかになっているのですが、同じ内容でも、スマートフォンなどの情報機器を介して受動的に情報を得るより、活字で読んだ方が自分の中でしっかりとした知識になり、その知識を生かして行動できるようになります。

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