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保健所パンク状態…大阪市長陳謝の不手際も「いっぱい、いっぱい」

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新型コロナウイルス感染者の入力業務の委託手続きに問題があったとして陳謝する松井一郎・大阪市長=大阪市役所で2022年2月18日午後1時29分、田畠広景撮影
新型コロナウイルス感染者の入力業務の委託手続きに問題があったとして陳謝する松井一郎・大阪市長=大阪市役所で2022年2月18日午後1時29分、田畠広景撮影

 新型コロナウイルス感染の第6波により、大阪市保健所で問題が噴出している。2万人を超える感染者の報告漏れが発生、対応を急ぐあまりルールを逸脱した民間への業務委託が進められ、松井一郎市長が陳謝する事態となった。新規感染者への最初の連絡「ファーストタッチ」や、クラスター(感染者集団)の調査も滞り、パンク状態となっている。

 「市民の信頼を損なうものでおわびする。感染者の対応を優先するため一刻も早い業務発注が必要で、契約手続きが追いついていなかった」。松井市長は18日、コロナ関連業務の民間委託の手続きに問題があったことを認め、謝罪した。

 事の発端は、2月上旬に明るみに出た感染者数の大規模な報告漏れだった。1月26日~2月7日の新規感染者約2万2000人分が、政府の情報共有システム「HER―SYS(ハーシス)」に入力されていなかった。業務の逼迫(ひっぱく)が原因だが、感染者への対応の遅れにつながる深刻な事態だ。

 入力作業の外部委託を急いだ市は、14日に業者と打ち合わせした際、口頭で9650万円の委託料を提示され、その場で了承。見積書や業務指示書、契約書など委託に必要な書面を交わさないまま、業者が16日から入力作業を始めていた。

場当たり対応「業者の言い値」

 ずさんな委託は17日の市議会で取り上げられ、自民市議が「業者の言い値で業務を進めている」と批判した。保健所を所管する市健康局幹部は「災害時と同等の状況ということで早急に対応した」と釈明したが、契約部門の担当者は「書面でなく口頭だったのは問題だ」と指摘した。松井市長はこの日に初めて報告を受けたといい、「組織内での連絡調整がスムーズにいっていなかった」と述べた。

 システム入力は医療機関か、医療機関から感染者の「発生届」を受理した保健所が代行する仕組みで、市内では全感染者のうち約6割は保健所が入力している。他の大都市でも5割程度は自治体側が担うケースがあり、大阪市だけ負担が過大なわけではない。

 それでは、なぜこれほど後手に回っているのか。市は当初の約4…

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