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北京オリンピック2022

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町田樹さんが論評 北京五輪フィギュア・ドーピング問題の深層

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フィギュアスケート女子ショートプログラムの演技に臨むカミラ・ワリエワ選手(左)とエテリ・トゥトベリゼ・コーチ=北京・首都体育館で2022年2月15日、手塚耕一郎撮影
フィギュアスケート女子ショートプログラムの演技に臨むカミラ・ワリエワ選手(左)とエテリ・トゥトベリゼ・コーチ=北京・首都体育館で2022年2月15日、手塚耕一郎撮影

 20日夜に開催された閉会式をもって北京オリンピックが幕を閉じた。今大会は、日本選手団の獲得メダル数が過去最高になるなど、選手たちの目覚ましい活躍が印象に深く残るものとなった。しかし、その一方で、スキージャンプにおける曖昧なスーツ規定や、フィギュアスケートにおけるドーピング問題など、スポーツ界がこれから改善していかなければならない課題も浮き彫りとなった。私が担当する北京五輪のフィギュアスケート解説最終回となる本稿では、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ選手をめぐるドーピング問題について取り上げたいと思う。

 今回の問題で責任を追及されるべきは、禁止薬物に陽性反応を示したワリエワ選手本人以上に、コーチやROCなど、彼女の競技人生に深く関与する周囲の大人たちである。なぜならば、…

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【北京オリンピック2022】

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