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ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻。米欧や日本は対露制裁を決めるなど対立が先鋭化しています。

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恋人と涙の避難 響くサイレン、緊迫のウクライナ西部・リボフ

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ウクライナ西部リボフの旧市街。ロシアの軍事的圧力が強まる中、観光都市にも徐々に緊張感が漂い始めている=2022年2月23日午後、真野森作撮影
ウクライナ西部リボフの旧市街。ロシアの軍事的圧力が強まる中、観光都市にも徐々に緊張感が漂い始めている=2022年2月23日午後、真野森作撮影

 「厳しい局面を迎えているが、私たちは半年前から備えてきた。医薬品や血液製剤の備蓄を増やし、ディーゼル発電機と燃料も大量に買ってある」。ウクライナ西部リボフのアンドリー・サドビー市長(53)は侵攻2日前の22日、取材に対しそう語った。「今後、ロシアによるウクライナへの強烈な攻撃があると予想している」と述べていた市長。その予想は当たってしまった。

 一方で市長は「リボフ市では20万人の避難民を受け入れる用意がある」と胸を張った。大学都市でもあり、宿泊施設以外に学生寮も使えるのが強みだ。

 ロシアは2014年春、ウクライナ南部クリミア半島を軍事制圧。その後、ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州では、ロシアが支える武装勢力とウクライナ軍との戦闘が始まった。当時、リボフは東部とクリミアから約1万人の避難民を受け入れたという。ただ、今回はリボフ自体や周辺も攻撃を受ける恐れがあり、成り行きは見通せない。

 市内の大規模病院の血液センターでは近年、戦闘激化などの事態に備えて献血の受け入れ件数を増やしてきた。今年は設備と人員を強化し、2年前の約3倍となる8000人のドナーを受け入れて血液製剤の備蓄を増量する計画だ。

 センターを率いるユーリー・カベツキーさん(…

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