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ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻。米欧や日本は対露制裁を決めるなど対立が先鋭化しています。

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国際社会、強まるロシア包囲網 安保理決議案、中国「棄権」の事情

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拒否権を行使するロシアのネベンジャ国連大使=2022年2月25日、AP
拒否権を行使するロシアのネベンジャ国連大使=2022年2月25日、AP

 主権国家であるウクライナへのロシアの武力行使が公然と続く中、国際社会からはロシアを非難する声が高まっている。国連安全保障理事会(15カ国)によるロシア非難決議案は25日、ロシア自身による拒否権で否決されたが、中国は拒否権を行使せず「棄権」に回り、国際社会の声に一定の配慮を示した。一方、北大西洋条約機構(NATO)も「即応部隊」として初の集団防衛のための東欧派兵を決めるなど、対露包囲網が強まっている。【ニューヨーク隅俊之、ブリュッセル岩佐淳士、ロンドン服部正法、ワシントン鈴木一生】

 「見境もなく、無責任な常任理事国が隣国を攻撃し、国連を破壊するために権力を乱用した」。決議案否決後の演説で、米国のトーマスグリーンフィールド国連大使はロシアを非難したうえで、「私たちの声に拒否権は行使できない」と強調した。

 安保理は25日、ウクライナに侵攻したロシアを非難する決議案を採決にかけた。米国などが提出したもので、ウクライナからの即時撤退などを求めており、日本を含む約80カ国が共同提案国に加わった。だがロシアは常任理事国に認められた拒否権を行使し、決議案は否決された。賛成は11カ国で、中国と非常任理事国のインド、アラブ首長国連邦の3カ国が棄権した。採択に必要な9カ国以上が賛成したが、常任理事国が拒否権を行使すれば否決される安保理の課題も浮き彫りになった。

 「国連は戦争を終わらせるため、戦争から生まれた。今日、その目的は達成されなかった。兵士は兵舎に戻り、指導者は対話と平和の道に向かう必要がある」。否決を受け、グテレス事務総長はそう語った。

 ロシアの拒否権行使は確実だったが、同じく拒否権を持つ中国がロシアに同調せず棄権に回るかが焦点の一つだった。

 安保理外交筋によると、中国は当初、拒否権行使に傾いていたという。しかし…

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【ウクライナ侵攻】

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