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ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻。米欧や日本は対露制裁を決めるなど対立が先鋭化しています。

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ウクライナ侵攻、日本との共同研究にも影響 優秀な人材失う恐れ

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抗生物質について共同研究するウクライナ・リビウ国立大のボーダン・オスタシュ教授(右から4人目)と東北大の田中良和教授(同5人目)=リビウ国立大で(オスタシュ教授提供)
抗生物質について共同研究するウクライナ・リビウ国立大のボーダン・オスタシュ教授(右から4人目)と東北大の田中良和教授(同5人目)=リビウ国立大で(オスタシュ教授提供)

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で、日本とウクライナの研究者が共同で取り組む研究にも影響が及んでいる。現地の研究者は避難を余儀なくされ、研究はいったん中止に追い込まれた。日本側の研究者によると、ロシア軍が占拠したチェルノブイリ原子力発電所の近くに拠点のある研究者とは連絡さえ取れなくなっているという。

 「研究室は閉鎖され、いつ普段の生活に戻れるか分からない。まさか自分の国で戦争を目撃するとは思ってもみなかった」

 ウクライナ西部の都市リビウにあるリビウ国立大のボーダン・オスタシュ教授は、東北大の田中良和教授(生物学)と抗生物質について共同研究を続けている。

 電子メールでの取材に応じたオスタシュ教授によると、24日早朝にロシアの侵攻が報じられ、学生は全員が自宅待機になった。研究室では細菌を保存する冷蔵庫以外の電源を切り、すべての実験を中止した。ロシア軍の侵攻が進む東部からは遠く離れているにもかかわらず、空襲警報がしばしば鳴り響く。その度に妻と2人の娘と一緒に防空壕(ごう)へ駆け込んでいるという。

 田中教授との共同研究は2018年から続ける。「日本の研究施設はウクライナと比べてとても進んでいる。日本というパートナー無しでは不可能な研究ができている」と感謝するが、…

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【ウクライナ侵攻】

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