YOASOBI「ネタは毎回尽きている」 2人が語る新プロジェクト

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
YOASOBIのAyaseさん(左)、ikuraさん=東京都渋谷区で2022年2月9日、前田梨里子撮影
YOASOBIのAyaseさん(左)、ikuraさん=東京都渋谷区で2022年2月9日、前田梨里子撮影

 デビューからわずか2年あまりとは思えないほど目覚ましい活躍を見せる人気音楽ユニット「YOASOBI」。そんな2人の新たな挑戦が始まった。4人の直木賞作家が書き下ろした短編小説を基に、楽曲を制作するプロジェクトだ。エンタメ小説の最前線を走る作家たちとの新たなコラボレーションに、どんな化学反応が起きるのか。プロジェクトへの思いに加え、楽曲制作の裏側やこれまでの活動、今後の展望までたっぷりと語ってもらった。【須藤唯哉/学芸部】

「これが真骨頂」

 書き下ろされた短編は、島本理生さんの「私だけの所有者」▽辻村深月さんの「ユーレイ」▽宮部みゆきさんの「色違いのトランプ」▽森絵都さんの「ヒカリノタネ」。4人は「はじめて」をテーマに、青春小説やミステリーなど独自の物語を作り上げた。4作は単行本「はじめての」(水鈴社)にまとめられて刊行された。

 「一つのテーマで全然違うゴールにたどり着いていく。本当に面白くて、ただただ感動しました。皆さんプロの方々なので当たり前ですけど、世界観の作り込みの丁寧さには、とても感銘を受けました」(コンポーザーのAyaseさん)

 「作家の皆さんの色がそれぞれ出ていて、いちファンとして、すごく興奮しました。過去の自分がどこかに置き忘れてきた感情と重なり合うように読めた部分もあったりして、初めてなのに懐かしい感じがしました」(ボーカルのikuraさん)

 人気作家の共演に、興奮を隠さない2人。この4作に、今後1年かけて楽曲を制作していく。その第1弾となる「ミスター」を2月にリリースした。原作は島本作品だ。

 同作は、ある国の施設に保護されたアンドロイドの「僕」が所有者との間にあった出来事を手紙につづっていく物語。科学技術の開発を巡って、国同士の対立が激しい近未来が舞台だ。

 「小説を読んで頭の中に思い描いていく舞台と同じような景色が、音楽を聴いた人にも思い浮かぶようにしたかった」とAyaseさん。その上で「ミスター」の音作りについて「最新技術や最新鋭のものに囲まれながら、逆に…

この記事は有料記事です。

残り2176文字(全文3028文字)

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集