外環道、一部工事差し止め 「生命に具体的危険の恐れ」 東京地裁決定

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東京地裁=米田堅持撮影
東京地裁=米田堅持撮影

 東京外郭環状道路(外環道)のトンネル掘削工事予定地の周辺住民13人が、地下40メートルより深い大深度地下工事は陥没事故の危険があるとして、事業者の東日本高速道路などに工事差し止めを求めた仮処分申請で、東京地裁は28日、2020年10月に道路陥没事故が起きた東京都調布市付近を含む一部区間の工事の差し止めを命じる決定を出した。目代真理裁判長は「具体的な再発防止策が示されておらず、家屋の倒壊を招いて生命に具体的な危険が生じる恐れがある」と述べた。

 道路や鉄道など公共性の高い事業の差し止めを巡る裁判は、裁判所が事業者や行政側の裁量を広く認める傾向にあり、着工済みの工事を差し止める判断は極めて異例。外環道の計画に影響を与える可能性がある。決定は大深度地下工事の是非には言及しなかった。

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