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北京パラリンピック2022

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「友達の輪に入れない」をなくしたい シットスキーを学校に

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レース前にシットスキーに乗り練習する盛永旺佑さん=北海道旭川市の富沢クロスカントリースキーコースで2021年12月26日午前9時14分、林田七恵撮影
レース前にシットスキーに乗り練習する盛永旺佑さん=北海道旭川市の富沢クロスカントリースキーコースで2021年12月26日午前9時14分、林田七恵撮影

 病気や障害で体を動かしにくくても座ったまま雪原を進めるシットスキーを、雪国の学校やスポーツクラブで増やそうと取り組んでいる人がいる。子供の疎外感をなくす試みだという。どういうことだろう――。(第3回/全3回)

子供用を開発

 2021年12月、北海道旭川市のスキー場で5人の小中学生がシットスキーでストックを突き、タイムを競った。クロスカントリースキー体験会、座位の部のレース。小学生の部でトロフィーをもらった盛永旺佑(おうすけ)さん(10)=同市=は「楽しかった。これからもっと速くなるよ」と誇らしげに笑った。小学1年で始めたスキー。母可奈さん(39)も「風を切ってぐんぐん進める。以前は上りは後ろから押して助けたのに今日は補助が要らなかった。成長しました」と喜んだ。

 子供たちが乗るシットスキーを作ったのは、同市で福祉用具販売会社「COM泉屋」を営む泉谷昌洋さん(46)だ。元々子供用の車椅子などを作っており、08年ごろからシットスキーも手掛ける。オフシーズンの夏や体育館用に、スキー板の代わりに車輪をつけたローラーシットスキーも作る。一人一人の体に合わせて座面の幅や座り方、クッションの有無や形を変えるので、病気や先天的な障害があっても操りやすい。市内でシットスキーやローラースキーを楽しめるスポーツクラブも運営し、盛永さん親子も通っている。

社会とつながるアイテム

 北海道では16年の障害者差別解消法の施行をきっかけに、シットスキーを取り入れる学校が増えている。

 旭川市は20年度、ローラースキーに「履き替え」もできるシットスキーを6台購入。スキー授業で障害のある子供が、見学でなく自分で体を動かせるよう市内の学校に貸し出している。…

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