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リアタール、トルイユ両監督 団地解体…去るつらさ 映画「ガガーリン」 現実から着想

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ファニー・リアタール(左)、ジェレミー・トルイユ両監督
ファニー・リアタール(左)、ジェレミー・トルイユ両監督

 映画「GAGARINE ガガーリン」を監督したフランスの新鋭、ファニー・リアタールとジェレミー・トルイユ。パリ郊外、取り壊しの始まったガガーリン団地に、1人居座った少年ユーリが主人公だ。2人は「『ギャングが支配するパリ郊外の団地』という類型ではない、普遍的な人間を描きたかった」と話す。

 ガガーリン団地は実在し、2019年に解体された。2人の監督は壊される前のガガーリン団地で住民たちを取材。ここで数十年を過ごし、住み慣れた家を去る人々のつらさや悲しさを見聞きしたという。

 「この時出会った人々からインスピレーションを得て、物語を構想した」とリアタール。「映画には私たちが見た現実が織り込まれている。ガガーリン団地で生まれた人たちもいて、ここでアイデンティティーを育んだ。人生を築いた場所を離れるのはつらい」とトルイユ。住み慣れた場所を去る悲しみが、映画の柱の一つ。

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