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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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脱サラして妻の実家へ 26歳新米漁師、三陸で継ぐ“浜の暮らし”

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ワカメを刈り取る最知勇斗さん。奥は義父の隆さん=宮城県南三陸町歌津で2022年2月25日午前6時37分、深津誠撮影
ワカメを刈り取る最知勇斗さん。奥は義父の隆さん=宮城県南三陸町歌津で2022年2月25日午前6時37分、深津誠撮影

 宮城県南三陸町歌津の名足地区の新米漁師、最知勇斗(さいちゆうと)さん(26)が、初めてワカメの収穫期を迎えた。2021年6月に脱サラし、妻の実家に後継ぎとして弟子入りしたばかり。慣れない作業に戸惑うことも多いが「やればやるだけ、結果がついてくる」と前向きだ。

 2月下旬、義父の隆さん(58)と大きく育ったワカメを刈り取っていた。沖に浮かぶ養殖網をリールで引き上げ、手際よく部位ごとに切り分けていく。

 勇斗さんは北海道出身。義肢装具士の国家資格を得て仙台市で会社員をしていた時、妻の穂奈実さん(24)と出会った。要望に合わせて義足をオーダーメードする仕事にやりがいを感じていたが、ちょうど1年前、穂奈実さんに実家の手伝いに行こうと誘われた。釣り好きだったこともあり、自然を相手にする漁師に魅力を感じた。隆さんの「後継ぎになってほしい」という気持ちも感じた。

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