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光り輝く宝物とともにパラへ 不妊治療に挑んだアルペン・狩野亮

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車いすに乗る狩野亮選手の膝の上が「定位置」の瑛太朗ちゃん。妻みどりさんは「目線の高さもちょうどいいみたい」と目を細める=本人提供
車いすに乗る狩野亮選手の膝の上が「定位置」の瑛太朗ちゃん。妻みどりさんは「目線の高さもちょうどいいみたい」と目を細める=本人提供

 パラリンピック5大会連続出場となる北京大会に臨むアルペンスキーの狩野亮(あきら)選手(35)=マルハン=には、この4年間で心の支えになるものが増えた。障害の影響で「無精子症」と診断され、一度は諦めた我が子を授かった。「光り輝く宝物」という意味を込め、瑛太朗(えいたろう)と名付けた。

 2歳になった瑛太朗ちゃんは、車いすに乗る狩野選手の膝の上が大好き。「父ちゃん、こっち」と行きたい方を指し、狩野選手と一緒に移動する。「タクシー状態ですよね」と狩野選手は苦笑いする。

 狩野選手は小学3年の時に交通事故に遭い、脊髄(せきずい)を損傷した。1998年長野冬季パラリンピックに魅せられ、チェアスキーを始めた。2006年トリノ大会に初出場し、10年のバンクーバー、14年ソチと2大会連続で金メダルを獲得した。

 妻みどりさん(40)と出会ったのは遠征先のニュージーランドだった。練習を積むスキー場でみどりさんが働いていた。「バックパックでインドに行って坊主頭にするのが夢」という奇想天外なみどりさんに引かれた。

 一方で狩野選手には心配事があった。生殖機能が発達する前に下半身不随となり、…

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