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ゴーン被告逃亡

日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告が2019年にレバノンに逃亡。なぜ逃亡できたのか。今後の裁判の行方は。

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「薄氷」の有罪判断 ケリー元日産代取判決で司法取引の今後は

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東京地裁に入る日産元代表取締役のグレッグ・ケリー被告(左)=東京都千代田区で2022年3月3日午前9時29分(代表撮影)
東京地裁に入る日産元代表取締役のグレッグ・ケリー被告(左)=東京都千代田区で2022年3月3日午前9時29分(代表撮影)

 日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(67)の役員報酬虚偽記載事件を巡る3日の東京地裁判決は、司法取引に慎重な姿勢も示し、元代表取締役、グレッグ・ケリー被告(65)をかろうじて有罪とした。今後の司法制度に影響を与えそうだ。【遠山和宏、遠藤浩二】

元秘書室長供述の信用性、詳細に検討

  「元秘書室長の供述は、争点を検討する上で最も重要な証拠。司法取引に応じている特有の事情があり、信用性の判断は特別な考慮が必要になる」。東京地裁の下津健司裁判長は約4時間にわたった判決言い渡しの前半部分で、司法取引に対する考え方をこのように示し、検察側、弁護側双方の主張を詳細に検討した。

 ゴーン前会長の報酬管理を任されていた元秘書室長は2018年11月、前会長らの逮捕前に検察側との司法取引に合意した。検察側は公判で「証言は具体的で、自らの責任も転嫁していない」と主張したが、判決は元秘書室長が司法取引で不起訴となり、最も有利な扱いを受けたことから「検察官の意向に沿う証言をする危険性は払拭(ふっしょく)されない」と指摘。客観証…

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【ゴーン被告逃亡】

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