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高校野球物語2022春

大谷翔平の父が語る 花巻東・佐々木麟太郎の強みと驚きの柵越え

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バットを握る花巻東の佐々木麟太郎=岩手県花巻市で2022年1月29日、吉田航太撮影
バットを握る花巻東の佐々木麟太郎=岩手県花巻市で2022年1月29日、吉田航太撮影

 米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平が日本選手初の本塁打王を争っていた昨秋、岩手県の母校に本塁打で存在感を示す選手が現れた。花巻東高の佐々木麟太郎(1年)。8カ月で高校通算50本塁打を達成した左打者だ。驚きの成長曲線を探ると、16歳の心が見えてきた。

お米大好き、弁当は三つ

 「1年間で25本の柵越えを打ったんですよ」。麟太郎が所属した岩手県の「江釣子(えづりこ)スポーツ少年団」の監督、大和田成利さん(35)はそう証言する。麟太郎が小学6年生の時の話だ。グラウンドのライト側にある民家にボールが飛び込まないよう、センター方向へ打つことを心掛けていたという。大和田さんは「パワーもあったし、努力家。毎日300回(バットを)振ったと聞きました」と語る。

 食べることが大好きで、小学校高学年の頃には、周囲より一回りも二回りも体が大きかった。好きなのは米で、麟太郎は「ここまで体を作ってこられたのはお米の力」と話す。16歳にして183センチ、117キロ。チームメートらによると、1回の食事で弁当一つでは足りずに三つくらい食べたり、弁当とは別に牛丼を買ったりすることもある。

 中学時代には、大切な出会いもあった。所属した「金ケ崎シニア」の監督は、大谷の父徹さん(59)。社会人の三菱重工横浜でプレーした徹さんは、型にはめる指導はしなかったが、幼少期の大谷に教えたことと同じことを伝えた。

 「左中間に二塁打を打ちなさい」。右方向に引っ張れば柵越えするが、そうではなく、左打者にとって逆方向となる左中間への二塁打を意識させた。走塁や守備では動きの鈍さもあり、体幹トレーニングで鍛えさせた。

 徹さんには、忘れられない麟太郎との思い出がある。金ケ崎シニアが…

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