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芸術的スポーツ界への緊急提言(下)=町田樹 /18

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国学院大助教の町田樹さん=東京都千代田区で2021年11月23日、宮間俊樹撮影
国学院大助教の町田樹さん=東京都千代田区で2021年11月23日、宮間俊樹撮影

 本連載では、全3回にわたり、「アーティスティックスポーツ(以降「AS」と略記)の各競技団体は、早急に演技の①デジタルアーカイブと②著作権集中管理システムを構築すべきだ」との提言を行っている。最終回となる<下>は、なぜいま上記二つのシステムづくりを急がねばならないのか、その理由を説明したいと思う。

メリットの享受に必要なシステムとして

 前回のコラムにおいて、もしASの演技を著作物だと捉えれば、著作権制度に則した演技の「再演」が可能となり、「振付師の社会的地位向上」や「優れた作品の継承」といったメリットの享受が見込めると解説した。だが、このようなメリットをもたらす「再演」を実現させるためには、そもそもデジタルアーカイブと著作権集中管理システムが必要なのである。

 例えば、なぜ音楽は誰もが自由に演奏したり、歌ったりできるのだろうか。それは言わずもがな、音楽が…

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