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俳優の広瀬すずさん(23)が5日、テレビ朝日系のスペシャルドラマ「津田梅子~お札になった留学生~」(午後9時スタート)で、女子教育の先駆者・津田梅子の青春時代を演じる。津田塾大の創設者として知られ、2024年度発行の新5000円札の顔になる。明治時代という男社会で、苦悩の日々を送っていたという梅子。広瀬さんは、結婚や仕事を巡る当時の女性たちの葛藤をどう受け止めたのだろうか。【大沢瑞季/学芸部】
感じた「男女格差」
広瀬さんといえば、視聴者をぐいぐい感情移入させる演技力で、目が離せなくなる不思議な吸引力がある。取材場所に緑色のワンピース姿で現れると、りんとした品格があり、ハッとさせられた。
梅(後の梅子)は6歳の時、いわゆる「岩倉使節団」に随行し、米国へ渡った。日本初の女子留学生だ。17歳で帰国し、日本のために力を尽くしたいと希望を膨らませるが、明治時代は梅が希望するような女子教育に携わる仕事はなく、壁にぶち当たる。「現代の女性と通じる悩みがたくさん出てきます。梅は、当時誰よりも(男女格差に対する)感覚が敏感でした。撮影中、今なら納得できないようなセリフを投げかけられ、『何言ってるの、この人?』という気持ちになる瞬間はたくさんありました」
梅は米国で、どんな相手にも自分の思いをしっかり伝えることが大切だと学ぶ。帰国後は当然、女性に従順さを求める当時の結婚に反発した。女性は自立して、もっと自由に生きるべきだと訴える。「私自身は(何かおかしいと)直感的に浮かんでくるけれど、それを言葉にできないタイプなので。信念を持っている女性には憧れますし、ズバズバとぶつけられる梅の性格は演じていて気持ちがよかったです」
留学の仲間たちは次々と結婚するが、梅は「立場に関わらず、誰でも学べる女子のための学校を作る」という夢を貫いた。
そこで聞いてみた。もし、仕事か結婚か選択を迫られるような状況ならどうしますか?
…
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