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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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壊れた看板に浮かぶ不安 在日ウクライナ人「戦争、早く終結して」

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店の看板が壊れた出来事について話すビクトリア・ミヤベさん=東京都中央区で2022年3月3日午後3時ごろ、秋丸生帆撮影
店の看板が壊れた出来事について話すビクトリア・ミヤベさん=東京都中央区で2022年3月3日午後3時ごろ、秋丸生帆撮影

 東京・銀座でロシアの食品などを扱う店の看板が壊れる出来事が2月末にあった。看板には、「赤の広場」と、ロシアを連想させる店名が書かれていた。経営するのは在日ウクライナ人のビクトリア・ミヤベさん(47)。故意に壊されたとは断定できないが、「ロシアによるウクライナへの侵攻に抗議する意味で誰かが壊したのかもしれない」との不安も消えない。ミヤベさんは「ロシアの品物を扱っていても、戦争を支持しているわけではない。従業員の安全も心配だ」と話す。

 ミヤベさんは、ウクライナ南東部ザポロジエ州出身。18歳から東部ドネツク州で暮らし、日本人男性と結婚し、2001年に来日した。来日後、ウクライナ産チョコレートの輸入販売を始めたが、14年のロシアによるクリミア併合の影響でドネツクの生産工場が廃止された。現在は旧ソ連圏の国々の食品の輸入販売をしており、モスクワ中心部にある場所と同じ名前のこの店は21年3月にオープンした。

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【ウクライナ侵攻】

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