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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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ウクライナ原発攻撃「あり得ない」 福島原発事故の被災者が憤り

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福島を支援してくれたウクライナの人たちに感謝を込め、2021年から旅館の廊下にこれまでの交流を振り返る写真を展示している小林友子さん=福島県南相馬市小高区の双葉屋旅館で2022年3月4日午後3時44分、尾崎修二撮影
福島を支援してくれたウクライナの人たちに感謝を込め、2021年から旅館の廊下にこれまでの交流を振り返る写真を展示している小林友子さん=福島県南相馬市小高区の双葉屋旅館で2022年3月4日午後3時44分、尾崎修二撮影

 ロシア軍の侵攻が続くウクライナの南東部、ザポロジエ原発が攻撃を受けた。東京電力福島第1原発事故に直面した人々は「何を考えているのか」と憤った。

 「あり得ない。放射性物質が漏えいすれば隣接のロシアも汚染される可能性があるのに」。福島県南相馬市小高区の「双葉屋旅館」おかみ、小林友子さん(69)は絶句した。小高区は、原発事故に伴う避難指示が2016年7月まで続いた。小林さんは福島の事故後、チェルノブイリ原発や被災者らが暮らすジトーミルなどを訪れ、現地の人々と交流。チェルノブイリ事故に対応した消防隊員らを招いてイベントも開いてきた。

 ジトーミルにもミサイルが撃ち込まれている。小林さんは「ウクライナの人たちとは同じ原発被災者という立場で思いを共有してきた。事故を乗り越え、民主化と自由が進んでいた国をなぜ、めちゃくちゃにするのか」と気遣う。6日には旅館でウクライナ支援のイベントを企画している。

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【ウクライナ侵攻】

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