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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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ウクライナ原発火災「暴挙だ」 被爆地や原発立地から抗議の声

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原爆ドーム(手前)と平和記念公園=本社ヘリから北村隆夫撮影
原爆ドーム(手前)と平和記念公園=本社ヘリから北村隆夫撮影

 ウクライナの南東部ザポロジエ原発で4日、ロシア軍の侵攻後に発生した火災に対し、広島・長崎の被爆地や原発が立地する地域の市民から「ヒバクシャを生む暴挙だ」「核爆弾と同じだ。怖い」と強い抗議や不安の声が上がった。

「人類滅亡の恐れ」広島の原爆被害者

 「許せん。核による威嚇で世界を恐怖に陥れている」。原爆投下後に降った「黒い雨」を浴び、被ばくの脅威を訴え続けてきた高東征二さん(81)が語気を強めた。「核兵器でも原発でも、放射線を浴びれば深刻な健康被害を受ける」として、黒い雨被爆者の病状を伝えてきた高東さんは、「核と人類は共存できない。人類そのものを滅亡させる恐れがある。侵攻をやめるべきだ」と求めた。

 広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長(77)は「原発が爆発したら世界中に『死の灰』が流れ、ロシアも含めた広い地域が壊滅状態になる。ヒバクシャが増える事態になってしまう」と強い懸念を示した。「ロシアにとっても良くない。早く解決する方向に向かってほしい」と求めた。【小山美砂】

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【ウクライナ侵攻】

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