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北京パラリンピック2022

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ウクライナ選手、初練習で明るい声 ロシア勢には緊張感 北京パラ

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アルペン会場に飾られた各国の国旗。3日には米国の左隣にあったRPCのボードが取り外されていた=北京北部延慶の国家アルペンセンターで4日、生野貴紀撮影
アルペン会場に飾られた各国の国旗。3日には米国の左隣にあったRPCのボードが取り外されていた=北京北部延慶の国家アルペンセンターで4日、生野貴紀撮影

 戦火から逃れてきた選手と、本番を前に退場を命じられた選手。北京冬季パラリンピックは4日、混乱の中で開幕することになった。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、国際パラリンピック委員会(IPC)は大会直前にロシアとベラルーシの排除を決定。過去と同じように競技外のことで振り回される選手たちを追った。

 開会式の日は朝からスキー場に強風が吹いていた。その影響で練習は軒並み中止。人けのない北京北部延慶の国家アルペンセンターには出場国の国旗などが並ぶ。前日と異なり、取り外されたロシア・パラリンピック委員会(RPC)の旗の場所が不自然に空いていた。

 急転直下の決定前、雪上で対照的な風景が広がっていた。IPCが排除を決める数時間前の3日午前。ノルディックスキー距離などが実施される張家口・国家バイアスロンセンターで明るい声を上げ滑っているのはウクライナの選手団だ。2日に北京に到着し、この日が初練習。ユニホームに青と黄の国旗のデザインがあり、ひときわ目を引く。一方のロシア勢は黙々と滑走などの練習に励む。近くにいながら互いの選手団が目を合わせること…

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